ハノイ市で21日、国連児童基金(ユニセフ)と国会常務委員会の共催によるセミナー、「2008年~2010年の児童に対する暴力防止と児童の権利条約実現の達成状況」が開催され、子どもに対する暴行・傷害が深刻化している実態が明らかにされた。22日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
公安省刑事局によると、2011年の児童に対する暴行・傷害事件発生件数は推定で前年比1.8%増の約1400件、このうち、児童買春・虐待などの人権侵害が60%以上を占めた。殺害事件も50件以上報告された。
また、ベトナム女性中央協会が女子学生を対象に実施した校内暴力に関する調査報告によると、「暴力行為に参加した経験がある」と回答した女子学生は全体の57%に上り、37%が「校内暴力の存在は仕方の無いこと」と回答している。