台風に伴う豪雨により洪水が発生したメコンデルタ地方では、複数の地域で堤防が決壊し、アンザン省、ビンロン省、ドンタップ省などで合わせて数千ヘクタールに上る稲作地が浸水した。この被害により、同地域は深刻な食糧不足に陥る恐れが出ている。4日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
地元当局の幹部によると、現在も広大な稲作地が浸水したままになっており、浸水を免れた稲作地でも収穫は2か月後になるため、早急に支援体制を整え実行に移さなければ食糧問題に直面することは確実としている。
なお、農業農村開発局は土砂崩れによる被害で住居を破壊された世帯に600万ドン(約2万2100円)、食糧不足に陥っている世帯に対して3か月に亘り毎月米15キロを支援する予定。