今年は手足口病が全国で猛威を振るっており、これまでに61の省・都市で患者が見つかっている。既に幼児114人が死亡しているほか、最近は成人の患者も増加しているという。4日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
手足口病はウイルス性の急性感染症で、患者の多くは乳児や幼児であるが、成人も感染する。南中部カインホア省のパスツール・ニャチャン研究所によると、今年はこれまでに8人の成人患者が報告されているという。
手足口病は乳幼児が感染した場合、初期症状として発熱と咽頭痛、その後、手掌や足底、膝裏、足の付け根などに水疱性丘疹が生じ、口内にも水疱が生じる。一方、成人患者の場合、症状が殆ど出ないときは、中枢神経系の合併症を発症する確立が高く、入院して治療を受ける必要があるものの、発見が遅れて、周囲への感染を拡大させる恐れがあるという。