ハノイ市で10日、中国による南シナ海の領海侵犯行為を受けてから、6週連続となる反中デモが発生。デモの取材に当たっていた海外メディアの現地スタッフがデモ参加者らと共に警察当局に一時拘束される事態となった。10日付BBCが報じた。
同市にある在ベトナム中国大使館前に集まったデモ隊に対して、警察当局は即時解散するよう指示。取材を続けていたAP通信と日本のNHKの現地記者ら数名が武装した警官に身柄を拘束された。記者らは事情聴取を受けた後、約3時間後に解放された。所持していた携帯電話や取材用のカメラは検査のため、一時没収されたという。
同市では6月5日から毎週週末、中国に対する抗議デモが発生していたが、これまで警察当局は事実上これを容認していた。