国際政治アナリストは、ベトナム、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ブルネイの5か国がチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)などの領有権を強硬に主張する中国の対外的膨張行為によって、直接的な被害を受けていると述べた。15日付ザオズックが報じた。
また、同アナリストは「ベトナムとフィリピンが中国の膨張行為に屈して、同海域の主権を譲り渡した場合、中国の次なる狙いが残りの3か国になることは言うまでも無い。したがって、当該5か国は国連海洋法条約(UNCLOS)に基づいて、南シナ海における紛争海域とそうでない海域の境界線を明確にするべきだ。そうすることで世界的な支持を得ることができ、中国の動きを封じることに繋がる」とコメントした。
更に同アナリストは、7月以降に開催される▽東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)、▽東アジアサミット(EAS)――において、当該5か国は中国に対し、団結して抗議の声を上げる必要があると指摘した。