東北地方太平洋沖地震発生以降、日本国内は混乱が続いているが、ベトナム企業との商談の約束を守るべく訪越を決行した5人の日本人ビジネスマンがいる。14日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
5人は11日に成田からベトナムへ発つ予定だったが、1人は成田空港で地震に遭い空港で21時間、1人は東京へ向かう新幹線の中で10時間の待機を余儀なくされた。中には一部の親類と未だ連絡がつかない人もいる。しかし、日本人ビジネスマン5人は親類や友人の安全を祈りながら、東南部バリア・ブンタウ省で商談の約束をしていたベトナム企業を訪問するために、訪越を中止することはなかった。
成田空港までの交通網が完全に麻痺していたため、5人は4~5時間歩いて空港に向かった。そして、成田~ベトナム線の運行が再開された第1便でベトナムに亘り、ベトナム企業と商談を行った。「ベトナムのパートナーが私たちとの商談を待望している。ベトナムに行くと約束をした以上守らなければないのでね。」と話す日本人ビジネスマンの責任感に対するベトナム企業の信頼が増したことは言うまでもない。