北部の冷え込みにより死亡した家畜(水牛・牛・馬・ヤギ)の数は24日夕方時点で2万6500頭に上っている。農業農村開発省家畜局によると、昨年末から続く冷え込みによる家畜死亡の被害総額は北部19省で1500億ドン(約6億円)に上る。25日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
北部では現在も小雨と冷え込みが続いており、今後も家畜の死亡数が増加すると見込まれている。一方で、家畜局によると今冬は冷え込みや家畜の飢餓対策が強化されていることから、真冬日が38日間続き家畜21万頭が死亡した2008年ほど被害は拡大しないという見方を示している。
また、農業農村開発省栽培局によると、この冷え込みで苗床200ヘクタール、水田4000ヘクタールが影響を受けており、播種をやり直さなければならない可能性が高い。このため、栽培局は稲作従事世帯に対し、気温が15度を下回る日は田植えを行わないこと、苗床をビニールで覆うこと、水田の水位を1~2センチに維持すること、保温効果のある灰を水田に撒くことを勧告している。