北中部ハティン省で16日午前7時30分頃、同省フオンソン郡ソンハム村ケーモーダムが幅20メートルに亘り決壊し、周辺住民に大きな被害が出た。同ダムの最大貯水量は300万立方メートルだが、14日深夜から続いていた大雨の影響でダムの水かさが増した上、堰堤が侵食されたことでダムが決壊、大量の水が周辺地域に流入し、多数の家屋が浸水した。
ダム決壊の知らせを受け、フオンソン郡人民委員会はダム周辺地域に救助隊を派遣し、8時30分頃に高台に非難していた住民数百人を救助した。大量の流水により道路が封鎖され、木々がなぎ倒され、農作地が冠水したため、損害は相当額になると見られている。
同省では今月上旬に、中部地方の大雨・洪水でホーホーダムが決壊の危険性があるとして、周辺地域住民2万人に避難命令が出されていた。