ベトナム糖尿病教育者協会のタ・バン・ビン会長によると、ベトナムは糖尿病患者の増加率で世界のワースト10に入っているにもかかわらず、専門医や病院設備が極めて不足しているという。特に、透析用ベッドは患者10万人当たりたった1台しかない状態だ。
現在全国には450万人の糖尿病患者がおり、このうち3分の2は偶然に病気が発見された患者でそのほとんどが重い症状を伴っている。各大都市では人口の7.2%が糖尿病を患っており、患者の低年齢化も進んでいる。増加の著しい肥満児童は、生活習慣を主な原因とする2型糖尿病の予備軍だとみられている。