今月2日に北部クアンニン省ハロン市にあるクマ飼育場でクマの胆汁を採取し外国人観光客に販売していたところを現行犯逮捕された事件に関連して、国内外の5つの野生動物保護団体は15日、国会科学技術環境委員会・国会司法委員会・農業農村開発省などの関係機関に対し、この飼育場で飼われているクマのうち管理用ICチップを装着されていないクマ24頭を保護するよう文書で要請した。このクマ飼育場はベトタイ社によって運営されている。
これらの団体によると、クマの胆汁を採取して販売する行為はベトナムの法律とワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動物の種の国際取引に関する条約)に違反しており、ベトタイ社をはじめとするクマ飼育業者の違法行為は世界遺産であるハロン湾のイメージに悪影響を与えているという。団体関係者は、ハロン湾を観光した際クマの胆汁採取現場を目撃してショックを受けた外国人観光客から証拠写真を受け取ったと話している。