中部ダナン市人民委員会の主催で5日、ドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力、DV)をふるう男性を対象にしたセミナー「男性の役割~経済発展の中で幸福で裕福な家庭を作るには」が開かれ、DV夫ら約130人が参加した。
家庭内暴力の背景には教育レベルの低さや貧困があり、これが浮気、過度の飲酒、ギャンブル、妻への暴力や虐待につながっている。
同市人民委のグエン・バー・タイン主席は「これまで家庭内暴力は個々の家族の問題だと考えられていたが、今や公けにも許容できるものではない。このような野蛮な行為は到底受け入れがたいもので、家庭内暴力防止法違反によって投獄されることになる」と語った。その一方、人民委側にも、雇用の創出や生活の質向上を支援するための資金貸し付け政策を進める責任があると強調した。
弁護士のドー・ファップ氏は「セミナーは非常に興味深く有益なものだった。DV夫らも自分たちの責任や、当局が家庭内暴力防止に動き始めたことを理解しただろう」と述べた。セミナー終了時にDV夫らは、幸福で裕福な家庭作りに向けて努力するという誓約書に署名した。