商工省はこのほど、発がん性があるとされる有害化学物質ホルムアルデヒドの衣料品中の許容量に関する通知草案をまとめた。これは中国製の子ども用衣料品やおもちゃからホルムアルデヒドが検出されたことを受けた措置。今後、約60日間の意見聴取を経て公布される見通しだ。
草案によると、2歳未満の子どもを対象とした衣料品(おしめ、帽子、タオル、靴下、手袋なども含む)のホルムアルデヒド許容量は1キログラム当たり30ミリグラム未満に制限される。また、直接肌に触れる衣料品(下着、帽子、手袋、靴下、ハンカチ、スカーフ、シャツ、スカート、ズボン、シーツなど)の許容量は1キログラム当たり75ミリグラム未満。一方、直接肌に触れない繊維製品(コート、セーター、カーテンなど)の許容量は1キログラム当たり300ミリグラム未満。ホルムアルデヒド含有量の検査は、ライセンスの発給を受けた検査機関で実施することが義務付けられている。