国家競争評議会は今年4月、航空燃料社(ビナプコ)が昨年4月にパシフィック航空(当時。現ジェットスターパシフィック航空)の航空機への燃料補給を停止した問題で、ビナプコに対し独占的立場を乱用し競争法違反行為を働いたとして約30億ドン(約1570万円)の罰金を科した。ビナプコはこの処分を不服として異議申し立てを行った。
国家競争評議会は6月26日、この問題について再度審理を行った結果、ビナプコによる競争法違反行為は明白だとして同額の罰金を科した。ただし、ビナプコをベトナム航空から切り離す提案については、同航空の運航システムを阻害する恐れがあるとして取り下げた。同評議会は解決策として、ベトナム石油輸出入総公社(ペトロリメックス)傘下の航空燃料株式会社(PJF)が早期に航空燃料供給事業に参入して、ビナプコの独占状態を解消することを挙げている。
なおビナプコがこの処分に不服の場合は、同評議会を行政裁判所に訴えることができる。