東南部ドンナイ省ロンタイン郡の台湾系ベダン・ベトナム社がティバイ川に未処理排水を垂れ流していた問題で、同社は13日、下流のホーチミン市、東南部のバリア・ブンタウ省、ドンナイ省の各農民協会に対し、水質汚染の被害に遭った農民に支払う補償金の総額を250億ドン(約1億4000万ドン)とする案を提示した。
案によると、ドンナイ省とホーチミン市にはそれぞれ70億ドン(約3900万円)、バリア・ブンタウ省には60億ドン(約3400万円)を支払い、残りの50億ドン(約2800万円)は他の職業への転業、農業奨励、インフラ整備などを目的とした福利基金の設立に充てるとしている。
ベダン社はまた、補償金対象者の条件として▽同社の排水によって直接的な損害を受けた地域に居住していること▽損害を受けたことを合法的に証明できること▽1996~1997年に同社の支援金を受けとっていないこと−を挙げている。