ホーチミン市第二小児病院医科顧問のチャン・ドン・アー博士は20日に開かれた「臓器移植に関する総括2008」と題する報告会で、来年初頭にもベトナムで脳死臓器移植を実施する予定だと明らかにした。まずは肝臓と腎臓の移植から実施するという。
これは科学技術省が主管する国レベル医学プログラムの重要テーマで「KC10」と呼ばれている。脳死臓器移植を実施するのは、ホーチミン市第二小児病院、軍医学校(タンロン医科薬科大学)、ベトドク病院、103病院、フエ中央病院、チョライ病院の6病院。各病院はこれまで生体腎臓移植を実施した経験がある。
ドン・アー博士によると、毎年チョライ病院とベトドク病院では約2000人の脳死者が発生しており、脳死者の家族の同意を得たうえで肝臓と腎臓の移植を実施する方針という。