交通運輸省はこのほど、ハノイ市とホーチミン市における交通渋滞対策案を政府に提出した。一般車両の交通量を減らすための方策としては▽個人車両(二輪・四輪車)登録料の引き上げ▽駐輪・駐車料金に上乗せする形での交通インフラ使用料徴収▽シクロの交通規制▽登録されていない改造オート三輪車の交通規制−などがあり、これら短期的対策の多くは2008年の旧正月(テト)直前からの実施が提案されている。
一方公共交通手段の主力となるバスに関しては優先的に発展させる。2008年4月以降、ハノイ、ホーチミン両市のバス市内路線を無料化(政府予算から支出)し、2010年に市内交通需要の20~30%にバスで対応できるようにするとしている。ただし、タクシーは交通量規制の対象となっており、ハノイ市では5000台、ホーチミン市では9000台を上限に、各市人民委員会が決定するとしている。