中部高原地方ダクラク省保健局は19日、同省内の一部業者が熟す前の若いジャックフルーツを農家から安価で購入し、化学物質を注入して早く熟させ販売していたと発表した。
同省クロンパック郡の業者チャン・ティ・ハインさんによると、若いジャックフルーツに化学物質を2ミリリットルほど注入すると1~2日後に熟し、購入価格の2倍で販売できるという。ハインさんはこの化学物質をホーチミン市11区のキムビエン市場で購入したが、この物質の名前も知らないで使っていた。
ホーチミン市科学技術局試験分析センターの検査の結果、注入していた液体はエテホン1%を含む溶液と判明した。エテホンはゴムの樹液を増加させたり、マンゴーなどの開花を促進したりする目的で使用されている成長調整剤で農薬の一種。人の健康に害を及ぼす可能性があるため、食品への使用は禁止されている。