都市部では、人も車もまだ少ない早朝5時頃から、公園で体操などの運動をしたり、歩道を散歩したりする人々の姿が見られる。しかし工業地区や車両通行量の多い地域では、早朝の時間帯の大気は1日で最も汚染されている可能性があり、健康への悪影響も懸念される、と専門家らが警告を発している。
カントー大学のグエン・フウ・チエン博士によると、工場や車からの排気は、地表の温度が下がる夜の間、上空まで上昇せずに地表付近を漂っており、時間を追うごとにその濃度は高くなる。この状態は早朝まで続き、さらに風がない日には大気の汚染度はさらに高くなる。このため、早朝の地表付近は汚染物質濃度の高い大気で覆われていることになるという。
専門家らは、運動するならば朝10時から午後3時頃までの間がもっとも適しており、都市部での早朝の運動は止めた方がいい、と注意を促している。