マレーシアで10日に開催された「アジア・太平洋ロボットコンテスト2006(ABUロボコン)」で、ベトナム代表のホーチミン市工科大学チームが、決勝でタイ代表チームを破り、見事優勝を果たした。今年で5回目となるABUロボコンだが、ベトナム代表の優勝は今回で3度目。これは大会史上最多だ。
今年のABUロボコンには、18の国と地域から19チーム(今年のホスト国、マレーシアからは2チームが出場)が参加した。ベトナムはまずグループリーグで韓国とフィジーを破り、グループトップで準々決勝に駒を進めた。そして準々決勝で日本代表の東京農工大学、続く準決勝でマレーシアに勝利し、決勝では中国を破って今大会のダークホースと目されていたタイチームと対戦した。
実は決勝直前、ロボットの動きに不具合が発見され、修理が間に合わないと思われたが、チーム全員が一丸となって作業した結果、ベトナムチームのロボットは決勝で素晴らしい働きを見せて見事チームを優勝に導いた。優勝が決まった瞬間、チームメンバーは抱き合って喜び、ベトナムから駆けつけた応援団も国旗を振りながら彼らの勝利を称えた。
なお来年の2007年大会は、ハノイで開催される。ベトナムはホスト国として、連続優勝を目指す。