タンソンニャット空港税関支局は、2004年中に300件・300億ドン(約2億円)相当の密輸を摘発したと発表した。 密輸の摘発件数は年末にかけ増加しており、11月と12月だけで年間の約30%となるおよそ100件を摘発している。
摘発件数の多いものは携帯電話、化粧品、医薬品、電化製品などとなっており、その中でも医薬品の押収量は、年初からの10ヶ月間で2トン近くにも上っている。
このほか、規定持ち出し制限を越えた現金を持ち出そうとして一時押収された外貨などは100万米ドルと金40キロに及んでいる。また持ち出しの手口としては靴、ベルトや携行品、上着の中などに隠して持ち出そうとするケースが多いという。
タンソンニャット空港税関支局のPham Van Doan副支局長は、出入国手続きの簡素化を実施して以来密輸品は携行品の中に隠せる小さな物が多くなったという。
これからテト正月に向け1日あたりの到着客数が7000人にも及ぶことが予想され、税関当局では監視体制を一層強化するとしている。