2003年にクアンナム省ノンソン県のトゥボン川で中学生18人が死亡した渡し舟転覆事故で、この事故後に建設が進められていたノンソン橋がこのほど完成した。
この事故は、同省クエチュン村で生徒40人を載せた村唯一の通学手段である木造の手漕ぎ渡し舟で川を渡っていたところ、重量オーバーで転覆し18人が死亡したというもの。
この事故の背景には、学校までの通学路が十数キロあり、途中橋が1本もなく渡し舟を利用するしかないという環境、不憫な学生たちの通学状況を見てお年寄りの船頭が半ばボランティアで渡していたという様々な要因があった。
この事故の報道後、新聞などを通じて全国から数十億ドンの寄付金が寄せられ、これに動かされた形で政府も事故直後から橋の建設に向け準備を進め、事故後から約半年後の橋建設着工と異例のスピードで建設決定された経緯がある。