女性観光客が洞窟探検観光ツアーの男性ガイドからセクハラ行為を受けたと訴えた。問題の男性ガイドが所属するジャングルボス社(Jungle Boss)に苦情を訴えたが、1か月経っても満足いく回答が得られなかったという。
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女性客H・Lさんが地元メディアに語ったところによると、セクハラ行為があったのは4月9日のこと。Lさんは、ジャングルボス社が催行する世界自然遺産フォンニャ・ケバン国立公園のピグミー(Pygmy)洞窟の2泊3日観光ツアーに参加。この間、男性ガイドが深夜にテントを開けて3度にわたり「一緒に寝よう」と誘ってきた。
Lさんがジャングルボス社に対し、男性からセクハラ行為を受けたと苦情を訴えると、翌10日には、レ・ルー・ズンCEOからの謝罪があり、事実関係を確認するとの返答をもらった。その後、男性ガイドが過ちを認め、会社は15日間の停職処分と減給処分を下したと報告した。
しかし、Lさんが各ホテルに確認したところ、4月19日の時点で問題の男性ガイドは通常通り勤務していることが分かった。Lさんは、「証拠を提出しましたが、CEOは言明を避けて、双方で再度話し合い、会社側が最終判断を下すと説明しました」と述べた。
Lさんは、不誠実な謝罪を拒否し、4月21日に会社を非難する投稿をSNS上で公開。CEOは当初、ガイドがLさんのテントを訪問したのは1度だけで、ツアーの説明をするためだったとしていた。これに対し、Lさんはツアー客の中にセクハラ行為の目撃者がいると反論。「一緒に寝たい」と言われてパニックになったが、他のツアー客に迷惑をかけたくなかったので、大声は出さなかったと説明した。
セクハラ事件から1か月が経っても一向に解決されないことに業を煮やしたLさんが、今回2度目の苦情を公開した。地元メディアが男性ガイドに取材を申し込んだが、拒否された。
その後、5月10日になってCEOは、ツアー中にセクハラ行為があったことを認めてSNS上で謝罪文を発表。「起きた出来事の全責任をとり、被害者の精神的ダメージを最小にとどめるべく、ツアー料金を全額返却する」と謝罪した。
これを受けたLさんは、会社側の対応に好意的な反応を示しつつも、もう二度とこの会社のツアーには参加しないと述べ、「もし女性客が同様の被害に遭った際は大声で叫んで周囲にいる人々に知らせるべき」と話した。