ホーチミン市人民裁判所は7日、犬泥棒疑惑の男性に竹の棒で殴るなどの暴行を加えた末に、川で溺死させたとして殺人罪に問われているライ・バン・トー被告(男・66歳、同市在住)の一審判決を下し、禁固16年の有罪判決を言い渡した。
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起訴状によると、2021年9月6日午後5時ごろ、狩猟仲間のレ・タン・クイさん、ファン・タン・ダットさん、ボー・タイン・チュンさんの3人(いずれも男性)は同市ビンチャイン郡ビンロックA村の森林地帯に鳥を捕まえにいった。
翌7日の午前0時30分ごろ、クイさんとダットさんが飲み物を買いに行ったとき、道端で犬を捕獲。チュンさんは、2人が連れてきたこの犬を飼うことにして、自宅に持ち帰ることにした。
帰宅途中、犬がもがいて暴れ出したので、空き地の前にバイクを停めた。この時、トー被告の息子2人がバイクの音と犬の鳴き声を聞いて様子を見にきた。チュンさんが抱えている犬が自分たちの飼い犬だと思った2人は、チュンさんを制止し、父親であるトー被告を呼んだ。誤解を解こうとしたチュンさんは、クイさんたちを呼んで犬を捕獲した状況を説明しようとしたが、互いに興奮して喧嘩に発展。
竹の棒で殴られて追い詰められたチュンさんは、川に飛び込んで逃げようとしたが、トー被告は岸に這い上がろうとするチュンさんの頭を何度も殴って、これを阻止し溺死させた。被告は起訴状の内容を認めたが、殺意については否定している。