ホーチミン市12区タインスアン街区の住宅地では最近、猿の群れが出没し、食べ物が盗まれたり、鉢植えが破壊されるなどの被害が相次いでいる。
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同街区の民家で飼育されていたオスとメスの猿2匹が檻から脱走し、運河の土手に住み着いて繁殖。現在、約10匹から成る猿の群れが住宅地を徘徊するようになっている。もともと飼育されていたためか、人間を恐れず、住民らに追い出されても怖がる様子がないという。
ホーチミン市森林警備隊によると、この猿たちは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストの保全状況で「低懸念(当面絶滅のおそれなし)」に指定されている「カニクイザル」とみられる。
森林警備隊は住民に対し、自分で捕獲を試みるなどして猿の群れを刺激しないよう呼びかけると共に、猿が出没した場合は専門機関に連絡するよう求めた。