紅河デルタ地方ハイフォン市ハイアン区ダンラム街区で16日、通行人から金銭をだまし取る目的で交通警察官に成りすました男が、そうとは知らずに本物の警察官を取り締まり御用となる事件が発生した。
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同日21時ごろ、職場から帰宅中だった同市警察のドー・スアン・ラン少尉は、バイクに乗った男に後をつけられ、路肩に停車するよう求められた。この男は、「公安省―ハイフォン市警察」と書かれた赤い身分証を取り出して警察官だと名乗り、ラン少尉に身分証を提示するよう要請した。
男はヤマハのジュピター(Jupiter)に乗っており、私服だった上、警察官には認められていない髪形だったこと、また言動が不自然だったことから不審に思ったランさんは、逆に男の身分証の提示を求めた。ランさんが確認したところ、公安省のロゴとして印刷されたマークは偽物で、身分証も警備会社のものだということがわかり、男をその場で同街区警察へ連行した。
男は事情聴取で、警備会社に勤める実兄の身分証を借りて、交通違反の通行人を取り締まり、金銭をだまし取ろうとしていたと供述している。