北中部ゲアン省ギーロック郡の道路を走行していた長距離バス内で9月30日正午ごろ、ある人物の依頼で運送していたスピーカーが突然爆発し、運転手、運転助手、車掌の男性3人が重軽傷を負った事件で、同郡警察は3週間にわたる捜査を経てようやく犯人を特定し、24日に25歳の男を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。
(C) anninhthudo |
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逮捕されたのは、同省ホアンマイ町マイフン地区在住のレー・ドゥック・デ容疑者(男・25歳)。警察が家宅捜索を行ったところ、くだんのスピーカーに仕掛けられていたものと見られる少量の産業用火薬と、手製の爆弾製造器具を発見・押収した。
警察の取り調べに対し同容疑者は、罪状を認め、同町クインビン地区在住のレ・コン・トゥンさん(男性・29歳)にビジネスでの争いから恨みを持ったため、プレゼントを装ったスピーカーに爆弾を仕掛けて、トゥアンさん宛に送るよう9月21日に長距離バス会社へ依頼したと供述した。
同社から連絡を受けたトゥアンさんは「スピーカーは自分のものではない」として受け取りを拒否。1週間以上も持ち主が現れなかったため、好奇心をそそられた長距離バスの車掌が段ボール箱からスピーカーを取り出し、USBポートにUSBを差し込んだ瞬間、スピーカーが爆発した。この爆発により、車掌、運転手、運転助手の計3人は重傷を負ったが、幸い他の乗客らは被害に遭うことなく無事だった。