香港からベトナムに覚せい剤を密輸したとして起訴された中国広西省出身のリー・チュン・イン被告(27歳)の裁判がホーチミン市人民裁判所で10日に行われ、裁判所は同被告に終身刑の判決を言い渡した。
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リー被告は2013年7月、インターネットを通じて「バートロミュー」と名乗る中国広州市在住の黒人男性と知り合いになり、同年10月に、この男からベトナムの取引先に衣料品のサンプルを送り届けて欲しいと依頼された。
同被告は、運び屋としての報酬のほか、高収入の仕事を紹介するという男の言葉を信じて、この依頼を引き受けた。男から渡されたスーツケースには、覚せい剤「メタンフェタミン」1966グラムが隠されており、ホーチミン市タンソンニャット空港の税関職員がこれを発見し、昨年10月13日に御用となった。
裁判所は、同被告が密輸した覚せい剤の量が多かったものの、学歴が低く、自分が運び屋として利用されていることに気が付かなかったこと、中国に夫と子供2人を残していること、自らの罪を認めていることなど、情状酌量の余地があることから、極刑を回避し終身刑を言い渡した。