2月26日午後8時半ごろ、ホーチミン市3区14地区チャンクアンジエウ通りにある喫茶店「ボンデン」で、愛情のもつれで我を失った男が恋人関係にあった女性に硫酸を浴びせかけ、重度の火傷を負わせる事件が発生した。
警察によると、被害者はこの喫茶店の女主人Gさん(28歳)。容疑者の男は10区在住のフン・チャン・アン(35歳)で、市内で薬剤師として働いていた。同容疑者には離婚歴があり、2年前からGさんと恋人関係になった。
店の警備員の証言によると、店の奥の部屋から悲鳴が聞こえたかと思うと、男が飛び出して、そのままバイクで走り去っていった。これを不審に思った警備員が奥の部屋を調べたところ、Gさんが全裸の状態で硫酸を浴びせかけられて倒れているのを発見した。
Gさんは地元住民によりチョーライ病院に救急搬送され、現在も治療を受けているが、全裸で硫酸を浴びせかけられたため、重度の火傷を負ったうえ、目も焼かれて失明してしまった。
警察は、逃走した容疑者の行方を追っていたが、28日に東南部ビンズオン省タンウエン郡を流れる川で容疑者の遺体が発見された。恋人に硫酸を浴びせた後、川に飛び込んで自殺した可能性が高いと見られている。