メコンデルタ地方カントー市警察は20日、カントー大学法学部のファム・バン・べオ教授を刃物で刺したとして、同大学に通う男子学生チャン・クアン・ドン容疑者を殺人未遂容疑で逮捕した。
警察によると、卒論の評価が就職に響くと考えたドン容疑者は、「点数を上げて欲しい」とベオ教授宅を訪ねて頼み込んだが、門前払いとなり、二度と来ないよう告げられた。これを逆恨みした同容疑者は、用意しておいた刃物でベオ教授を背後から刺した。同容疑者は、一旦その場から逃走したが、その後警察に自首している。
幸い刺されたベオ教授は軽傷で、近くの病院で手当てを受けて、その日のうちに帰宅した。事情聴取を行っている警察によると、ドン容疑者の供述は支離滅裂で、強迫症状なども見られるため、精神疾患を患っている可能性があるとして、専門家に精神鑑定を依頼しているという。