ホーチミン市の幼稚園で教員が園児に睡眠薬を飲ませていた疑いがあるとして、園児の保護者がザンチー紙に告発した。幼稚園側は睡眠薬ではなく咳止めの薬だと弁明している。12日付ザンチー紙(電子版)が報じた。
(C)Dan tri、ヌクオイ幼稚園 |
同市6区在住のDさんは生後2歳3か月の男児Lくんを、ビンタン区の「ヌクオイ幼稚園」に通園させ始めた。だが、通園開始直後からLくんは家であまり眠らなくなり、食事の量も少なくなってしまった。家族が時々様子を見に幼稚園に立ち寄ると、Lくんはいつもぐっすり眠っていたため、教員に理由を尋ねたが、いつも「問題ない」と相手にされなかった。
不審に思ったDさんは後日、いつものようにLくんを幼稚園に送り届けた後、隠れて様子をうかがうことにした。「食事の時間に息子がお粥を食べるのを嫌がると、先生は茶碗を置いてどこかに行ってしまいました。しばらくすると彼女は哺乳瓶を持って戻ってきて、戸棚から液体の入った薬の瓶を取り出しました。てっきり先生が病気だから飲むんだろうと思っていたら、その液体を息子の哺乳瓶に入れようとしたので、あわてて止めに入りました」とそのときの様子をDさんは語る。
ザンチー紙の取材に対し同幼稚園の園長は、教員が飲ませようとした薬は睡眠薬ではなく咳止めの薬だと説明している。また、咳止めの薬であっても医師の処方や家族の了解を得ないで勝手に飲ませようとしたことは規則違反に当たるとして、教員を警告処分にしたことを明らかにした。Dさんは園側の説明は信じられないとして、Lくんの通園を停止している。
※最終更新:2013年4月16日18:56JST