東北部ハザン省人民裁判所(控訴審)は28日、同省ビスエン郡で起きた未成年者買春事件について、同省バッククアン郡ベトビン高校の元校長サム・ドク・スオン被告の主張を退け、同被告に未成年者買春罪で禁固9年の判決を言い渡した。29日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
裁判所は、同事件で起訴された複数の被告の証言は一審で提出された証拠と合致しており、スオン被告の犯罪事実は覆されないとした。また、捜査過程や一審の裁判で重大な違反行為があったとする弁護士に主張には、判決結果に影響しないとした。
この事件を巡る裁判は入り組んだ経過をたどった。2009年11月にハザン省ビスエン郡人民裁判所が同被告に禁固10年6カ月の判決を出したが、同被告が控訴。2010年2月にハザン省人民裁判所(控訴審)がビスエン郡人民裁判所が出した判決を破棄し、同郡人民検察院に捜査のやり直しを命じた。今年3月にハザン省人民裁判所が改めて一審として同被告に禁固9年の判決を出し、同被告が控訴していた。