ハノイ市チュオンミー郡フーギア工業団地にあるザイドゥック特別資材会社で23日、ストライキ中の労働者の群れに警備員が運転するトラックが突っ込む事件が発生した。23日付ハノイモイ紙(電子版)が報じた。
事件当日、約百人の労働者(殆どが女性)が会社の正門に集結し、食事や賃金、交通費などの待遇改善を要求するため、工場に資材を搬入するトラックの通行を妨害していた。この妨害に対して、警備員レー・トゥアン・ミン(36歳・男)は1.5tトラックに乗り込み、ストライキ中の労働者の群れに突っ込んだ。あまりにも予想外の事態に逃げ損なった作業員1人が死亡し、妊娠中の女性を含む6人が重傷を負った。
犯行の理由について、ミンは自社の上司から電話で「いかなる犠牲を払ってでも、妨害を突破して、トラックを工場に入れろ」という指示を受けたためと供述している。なお、ミンは運転免許証を取得していなかったという。後日、警察はミンを起訴した。