タイ警察は23日、在タイベトナム大使館に助けを求めに来たベトナム人女性の要請を受け、バンコク市内にある101ベイビーズ有限会社の立ち入り捜査を行ったところ、同社がベトナム人女性複数名に代理妊娠を強要していたことが明らかになった。25日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
タイ警察によると、社内にはベトナム人女性9人がおり、そのうち5人が妊娠していることが確認された。さらに、同社付近の家屋を捜査したところ、室内にはベトナム人女性4人がおり、うち2人が妊娠していた。
女性らの証言によると、同社の管理者である台湾人の男女に仕事を与えると持ちかけられタイに渡航したところ、パスポートを取り上げられ、1件につき5000ドル(約41万円)で代理妊娠を強要されていたという。警察は台湾人の男女を不法滞在者のほう助及び人身売買罪で逮捕・起訴した。またベトナム人女性らからも引き続き事情を聴取している。
調べによると、逮捕された台湾人の男は、これまでにも台湾でベトナム人女性とカンボジア人女性に代理妊娠を強要させていたことで逮捕されが、その後逃走し、行方不明になっていた。