東南部ドンナイ省警察は9日、同省ビエンホア市ビューホア地区のプロテスタント教会在住のグエン・ティエン・キム容疑者(25歳・男)を殺人の疑いで逮捕した。同容疑者はラックホン大学3年生で、同教会の牧師Tさんの息子。
キム容疑者には、今月7日ビエンホア市トンニャット郡のチャン・チャウ・ホアイ・フオンさん宅で、フオンさんの娘で高校生のフックさんの首を切って殺害し、現金700万ドン(約3万2500円)、アクセサリー、ノートパソコンなどを盗んだ疑いがかけられている。
逮捕されたキム容疑者は、以前にボー・ティ・ホン・タインさん(26歳・女性)を殺害し、遺体を教会裏の井戸に捨てたと自供。これを受けて警察が捜査したところ、供述通り腐乱した女性の遺体が発見された。
タインさんの夫ブイ・バン・ヒューさん(34歳)によると、今年5月16日午前にタインさんを教会までバイクで送ったが、その後家に戻らず行方が分からなくなっていたという。タインさんは当時妊娠6カ月だった。
キム容疑者は警察の調べに対し、タインさんが金(きん)のアクセサリーを身に着けていることに目を付け、教会の固定電話にタインさんへの電話があったと言っておびき出し、隙を見て首を絞めて殺害、今は使われていない井戸に遺体を捨てたと供述した。
T牧師は「事件のことにはまったく気が付かなかった。息子も普段と変わった様子はなかった」と話している。