東南部ニントゥアン省で8日夜から9日午後にかけて、麻薬密輸に関与している疑いのある外国人容疑者2人を追跡する捕り物劇が展開された。容疑者1人は銃撃戦の際に警察に射殺されたが、もう1人は逃亡した。この事件で警察官2人も容疑者の撃った銃弾を受け重傷を負った。
警察はこの容疑者らを麻薬密売組織のメンバーとしてマークしており、8日夜に2人の宿泊しているホテルで生け捕りにする計画だった。しかし2人はこれに気付いて車で逃走、警察とのカーチェイスとなった。容疑者らはジン川の土手で車を乗り捨て、徒歩で逃走し身を潜めた。
翌9日午前10時ごろ、この地区に住む女性がトウモロコシ畑に行ったところ、不審な外国人から食料と衣服を買ってくるよう金を渡された。女性はひとまず了承して家に帰り、警察に通報、警察は直ちに容疑者の潜んでいる地区を包囲した。警察は投降を呼びかけたが、容疑者が激しく銃弾を浴びせたため、応酬し射殺した。この際警察官2人が負傷した。
射殺された容疑者はラオス国籍のボン・オウドム・ドウアンチャン(31歳・男)。また逃亡した容疑者はホテルに残されていたパスポートからカムセン・ビチボンサ(52歳・男)であることが判明しており、警察が全国に指名手配した。