ホーチミン市人民裁判所は15日、現金の不法な国外への持ち出しを図った罪でグエン・ティエン・リー(34歳・女)被告に禁固4年と現金没収の判決を出した。リー被告は初審の同市タンビン区人民裁判所から禁固5年の判決を受けていたが、これを不服として控訴していた。今回の判決では、同被告の持病や家族の問題が酌量された結果、1年の減刑となった。
リー被告は昨年6月19日、タイへの出国手続の際に未申告の現金4万5000米ドル(約410万円)を携行しているのが見つかって逮捕された。取り調べに対しリー被告は、仲間と共同で行っていた株取引で多額の利益を得たため、タイで整形手術を受けるつもりだったと供述した。携行していた4万5000米ドルのうち、1万8000米ドル(約160万円)はこの株仲間から預かったものだった。
リー被告は、国外への現金の持ち出しが7000米ドル(約64万円)を超える場合は申告が必要であることを知っていたが、手続きが面倒で、もし発見されても税金を支払う程度で済むと思っていたと話している。