ハノイ市バーディン区のキンマー通りで14日午前2時半ごろ、高級乗用車の運転席で会社社長グエン・ティエン・チンさん(42歳・男性)が刺殺体で発見された事件で、ハノイ市警察は18日夜、チンさんの元恋人でハノイ師範大学4年生のブー・ティ・キム・アイン(22歳)を殺人容疑で逮捕した。アイン容疑者は現在の恋人の家から自宅に帰るところを逮捕された。
アイン容疑者の供述によると、チンさんとは5年前故郷の北部カオバン省にいたころ恋人関係になったが、2006年末に別れたという。その後同容疑者はハノイの大学に進学し新しい恋人ができたが、今年の旧正月に里帰りした際、チンさんから復縁を迫られるようになった。アイン容疑者がハノイに戻っていた13日夜にもチンさんは同容疑者の下宿を訪れ、デートに付き合わなければ今の恋人に昔の話をばらすと脅した。同容疑者は渋々チンさんの車に同乗したが、しばらくしてひと気のない場所で車を停車させたチンさんが身体に触れて関係を迫ったため、車内にあった果物ナイフでチンさんの首を刺した。アイン容疑者は現場からタクシーで逃走し、その途中で凶器のナイフを捨てていた。
警察によると、チンさんは首の傷を押さえながら助けを求めようとしばらく運転を続け、キンマー通りにたどり着いたときに息絶えたとみられるという。