麻薬密売の罪に問われ北部ホアビン省の刑務所で服役中だったグエン・ティ・オアイン元死刑囚(40歳)が妊娠し今年3月に出産した事件に関連して、同元死刑囚の妊娠をほう助した看守2人が職権乱用の罪で起訴されることになった。
この内の1人でオアイン元死刑囚の房の担当だったグエン・トゥエン容疑者は、面会に訪れた同死刑囚の妹と親しくなったため、同死刑囚がグエン・チュオン・ティエン(41歳)という受刑者と肉体関係を持つことができるよう2回にわたって便宜を図ったと見られている。また、もう1人のブイ・バン・クェット容疑者も3回にわたってオアイン元死刑囚の房にティエン受刑者を入れていたという。
オアイン元死刑囚は2005年末に麻薬密売の罪で死刑判決を受けていたが、妊娠により死刑を免れ無期懲役刑になった。また、今年5月に実施されたDNA鑑定では、ティエン受刑者とオアイン元死刑囚が出産した男児には99.98%親子関係が認められるという結果が出ている。