アンザン省保健所はこのほど、省内で醸造・販売されている酒の成分検査を実施した。それによると、省内にある722ヶ所の醸造所と販売店で採取した酒の成分を検査した結果、保健省の定めた基準を満たすものは全体の2.3%に過ぎず、48.1%がメタノール含有基準(1リットルあたり0.1mg未満)を上回っていた。今年3月には同省フータン郡内で基準値の300倍を超す高濃度のメタノールが含まれた酒を飲んだ11人が死亡する事件が起きている。(関連ニュース参照)
同省内には合わせて1,656ヶ所の醸造所があるが、そのうちのほとんどが無許可営業だという。また製法もこれまでの経験に基づく「勘」をたよりに製造されており、ほとんどが手作業のため製造技術も未熟で、酒の成分にもばらつきがあることが指摘されている。省内のこれらの醸造所では1日あたり合わせて8万リットルの「密造酒」が製造されている。