ベトナム人の仕事観調査、好きな上司の条件は「リーダーシップ・責任感・公平な評価」

2014/12/17 10:00 JST配信

 ベトナムの消費者リサーチサービス「Q&Me」<http://qandme.net>を運営する株式会社Asia Plus(世田谷区玉川)は、働く20代のベトナム人・日本人男女各300名を対象に、「Q&Me」で仕事に対する意識調査を実施した。調査期間は11月28日から12月8日までの11日間。

 ベトナム人は一般的に勉強熱心だと言われるが、一方で若者の離職率の多さが問題となっている。同調査は、ベトナム人の仕事観を「会社を選ぶ際に重視していること」、「転職」、「好きな上司・嫌いな上司」などの側面から調査したもの。

◇会社を選ぶ際に重視していることは「給料」、「職場環境」、「自分のスキルを活かせること」
 会社を選ぶ際に重視していることについては、ベトナム人の5割が「給料」と回答し、続いて「職場環境(40%)」、「自分のスキルを活かせること(39%)」という結果になった。「自分のスキルを活かせること」に関しては、ベトナム人と日本人で大きな差異が見られ、ベトナム人の回答の割合は日本人の約6倍に上った。


◇7割以上が転職経験あり、40%が将来のために「転職した方が良い」と回答
 転職経験については、74%の人が転職の経験があり、3回以上転職している人も全体の26%と高い割合を占めた。また、自分のキャリアや将来のために「転職した方が良い」と思っているベトナム人は全体の40%に上り、日本人の25%を大きく上回る結果となった。

 転職理由については、最も多かった回答が「給料の低さ(47%)」、「仕事内容とキャリアのギャップ(24%)」。日本人に比べて顕著に割合が高かった項目は、「社員旅行などの福利厚生(21%)」で、社員旅行などの会社イベントが社員を定着させるために効果的であることを裏付ける結果となった。


◇好きな上司の条件は「強いリーダーシップ」、「責任感」、「公平な評価」
 好きな上司の条件については、「強いリーダーシップ(48%)」、「責任感(48%)」、「公平な評価(46%)」などが挙げられた。

 一方、嫌いな上司の条件としては「他人の意見を聞かない(55%)」、「評価が不公平 (55%)」、「無責任(44%)」という結果になった。また、日本人の回答では「理不尽な態度」を嫌いな上司の条件に挙げる人が55%と最多であったのに対し、ベトナム人の回答ではこの割合は低く、23%に留まった。


◇日系企業のイメージは「仕事熱心」、「高給」、「質が高い」
 外資企業で働きたいかどうかについては、69%が「働きたい」と回答。日系企業のイメージについては56%が「仕事熱心」と回答した。また、「質が高い(52%)」といったイメージも強く、プラスなイメージを持つ人が多かった。一方、日系企業と比べて米国系企業は「高給(60%)」や「昇進の機会が多い(45%)」というイメージが強く、韓国系の企業では日系企業や米国系企業に比べていずれも低い数字となっており、明確なイメージを持つ人が少ないという結果になった。

 なお、この調査に関する詳細データは下記URLより閲覧可能となっている。
http://qandme.net

 また、2015年1月28日(水)には、同リサーチに関するセミナーをホーチミン市で開催する。セミナーに関する問い合わせは<info@qandme.net>まで。

[2014年12月17日 株式会社Asia Plusプレスリリース A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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