- クオン国会事務総長兼官房長官が解任
- 個人的な希望で59歳の定年退職
- 直属上司のフエ氏も今年5月に解任
国会は25日、ブイ・バン・クオン国会事務総長 兼 国会官房長官(第15期国会:2021~2026年任期)を解任した。また同氏は、同任期の国会議員の職も解任となった。個人的な希望により定年退職するとのこと。
(C)tuoitre |
同氏は1965年生まれの59歳。出身地は北部紅河デルタ地方ハイズオン省で、船舶操縦学士、海事安全学修士、海事安全技術学博士の学歴を有する。
経歴について、ホーチミン共産青年同盟(青年団)中央執行委員会書記、南中部高原地方ザライ省共産党委員会副書記、中央国民運動副委員長、中央傘下企業組織横断共産党委員会書記、ベトナム労働組合総連盟会長、南中部高原地方ダクラク省共産党委員会書記を歴任し、2021年4月に国会事務総長 兼 国会官房長官に就任した。
なお、クオン氏の直属の上司だったブオン・ディン・フエ元国会議長も、これに先立つ今年5月に国会議長の職を解任されている。ベトナム共産党中央執行委員会が4月、党員に対する禁止事項に関する規定に違反し、党の尊厳を損なったとしてフエ氏の政治局員・党中央執行委員としての職を解任したことを受け、国会は5月に党の決定に合わせてフエ氏の国会議長の職を解任した。
また、クオン氏の直属の部下だった前国会官房次官 兼 国会議長補佐官のファム・タイ・ハー容疑者は4月、全国で多くの道路・橋梁プロジェクトを「落札」している建設会社トゥアンアングループ(Thuan An Group)における違反事件に関与し、「職権を乱用して他者に影響を与え利益を追求した容疑」で逮捕された。ハー容疑者は、違反で更迭されたフエ前国会議長の補佐官を務めていた。