ファム・ミン・チン首相は13日、任期開始の挨拶に訪れた伊藤直樹 駐ベトナム日本国特命全権大使と会見した。

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　チン氏は近年の両国関係の良好な発展に満足の意を表明し、ハイレベルを含むあらゆるレベルで交流が定期的に行われていることや、日本がベトナムにとって最も重要な経済パートナーの一つになっていること、在日ベトナム人が急速に増え56万人を超えていることなどに言及した。

　チン氏は伊藤氏に対し、2023年の日越外交関係樹立50周年を機に格上げされた両国の包括的戦略的パートナーシップを具体化し、両国関係の発展に取り組むよう要請した。

　6つのポイントとして、◇天皇皇后両陛下を含む皇室のベトナムご訪問、◇経済協力・経済連携の強化、◇アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)を通じたグリーントランスフォーメーション(GX)やデジタルトランスフォーメーション(DX)など新分野での協力拡大、◇技術移転やイノベーションの促進、◇労働協力や文化交流、人的交流などの促進、◇両国が関心を持つ国際問題での協力強化を挙げた。

　伊藤氏は、グエン・フー・チョン前書記長の逝去に改めて哀悼の意を表した。また、自身の任期中の最も重要な任務は、次の50年に向けて両国の包括的戦略的パートナーシップを深化させることだと強調した。さらに、日本が国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)を通じて、ベトナムの半導体や人工知能(AI)分野の人材育成に協力すると表明した。