- 産学官の多岐にわたる分野での連携へ協議
- 労働力確保に限らず幅広い連携目指す
- 持続可能な産学官連携構築へ

広沢自動車学校グループの株式会社シンクスリー(徳島県徳島市)と徳島県庁職員は5日、南部メコンデルタ地方ドンタップ省を訪問し、同省幹部らと人材を含めた産学官の多岐にわたる分野での連携に向けて協議を開始した。
![]() (C) シンク・スリー |
日本政府は、2019年に特定技能制度を創設し、即戦力となる外国人労働者の受け入れを拡大。2024年3月からは「自動車運送業」も特定技能の対象分野に追加した。
この流れを受け、シンクスリーは特定技能制度を活用したベトナム人労働者の育成や、ベトナム企業と徳島県内企業との連携を推進している。単なる人材供給にとどまらず、両国の連携を官・学の領域にも波及させることで、経済・社会全体に相乗効果を生み出し、地方創生につなげることを目指している。
特に、徳島県には在留外国人の中でベトナム人が最も多く、ドンタップ省は日本への技能実習生の派遣に積極的な地域でもある。両地域の共通点や強みを活かし、様々な分野での人材交流など、労働力確保にとどまらない幅広い連携を目指す第一歩として、今回の会議を実施した。
具体的に、ドンタップ省から徳島県への労働人材の派遣、ドンタップ大学における高度人材育成の取り組み、長期的な協力関係の方向性について協議した。
今回の会議を契機に、徳島県とドンタップ省は相互の課題解決に向けて協力し、持続可能な産学官連携の構築を目指していく。