南部地域気象台は6日、ホーチミン市及び南部地域ではこれから5月まで、雷雨や竜巻、雹(ひょう)が頻繁に発生する恐れがあると発表した。ホーチミン市では4日、竜巻により簡易食堂の屋根が吹き飛ぶ被害が発生している。7日付ファップルアット紙(電子版)などが報じた。
(C)Phap Luat, 4日の竜巻で崩壊した食堂 |
同気象台によると、竜巻が起こる原因のひとつに都市化の影響があるという。ホーチミン市は都市化により周辺地域より気温が高くなっており、大気が不安定な状態になりやすいからだ。気温の高い乾季が終わる5月まで警戒する必要がある。
ホーチミン市9区では4日午後2時ごろ竜巻が発生し、ハノイ大通りとタインホア通り交差点角の簡易食堂のトタン屋根が吹き飛ばされ崩壊する被害が出た。幸いトタン屋根は遠くまで飛ばず大きな被害にならなかったが、3人が軽症を負った。
同気象台は竜巻発生の兆候が出た場合、発生の1時間~3時間前に住民に警報を発するという。統計によると、2012年に発生した竜巻は8件。住宅428棟と11の学校に被害があり、7人が負傷している。
※最終更新:2013年3月11日15:45JST