ホーチミン市で24日、日本人監督によるベトナム映画「サイゴンボディガード(Saigon Bodyguards)」がクランクインした。日本人として初めて、ベトナム出資、オールベトナム人キャストのベトナム語映画のメガホンを取るのは、日米を中心に活動する落合賢監督だ。配給は韓国のCJ E&M。
「サイゴンボディガード」は、サイゴン(ホーチミン市)を舞台に、大企業の後継者争いに巻き込まれた最強のボディガード2人組が、ミッション成功のために市街を駆け巡る、というストーリー。笑いとアクションシーンが満載な作品となる。
キャストには、タイ・ホア(Thai Hoa)やジエム・ミー(Diem My)、クオン・ゴック(Khuong Ngoc)、ラム・アイン(Lam Anh)らベテラン俳優と、キム・リー(Kim Ly)、チー・プー(Chi Pu)ら気鋭の人気若手俳優を起用している。公開は2016年12月の予定となっている。
落合監督は1983年生まれ。高校卒業後に渡米し、南カリフォルニア大学で映画製作を学んだ。大学卒業後は、アメリカ映画協会付属大学院(AFI)映画監督科で修士号を取得。
これまでに、短編と長編合わせて30本以上の作品を国内外で監督し、ショートショートフィルムフェスティバルで東京都知事賞(「ハーフケニス」2009年)及び国土交通大臣賞(「井の中の蛙」2010年)、ローマ国際映画祭最優秀国際短編映画賞(「ハーフケニス」2009年)など数々の賞を受賞している。
2013年には、ウエンツ瑛士主演の「タイガーマスク」が公開。また、2014年公開の「太秦ライムライト」は、米国など世界中で広く上映され、大きな注目を集めた。