このところ、ベトナムの人気歌手が海外へ活動の場を広げるケースが目立っている。若手女性歌手人気ナンバー1のミー・タムが、英語版3曲を収録したミニアルバムを今月末に韓国でリリースするほか、エジプト人の父を持つ人気男性歌手、カシム・ホアン・ヴーは、タイのMTV出演を足がかりにMTVアジアへの進出を目指す。
日本の雑誌に登場することが決まっているホー・ゴック・ハーは、今後日本でのレコーディングやライブ活動の展開も視野に入れている。その彼女の日本での活動をバックアップするのは、音楽・映画・舞台など幅広いジャンルで活躍するプロデューサー/ディレクターの立川直樹氏だ。
また、今年9月に名古屋で開催されたアジア合同音楽プロジェクト「Friends of Love The Earth 2006」でパフォーマンスを披露した実力派シンガー、ミー・リンは、9月に発売された有名ピアニスト・中川俊郎氏プロデュースのクラシックアルバム「Chai Classic(チャイ・クラシック)」に参加している。
いずれも海外進出に意欲を示している彼らだが、「まずはその国の人たちに自分のことを知ってもらえれば」とその目標は現実的だ。ミー・タムは韓国進出についてこう話す。「一番の目標はいい仕事をすること。そうすれば結果はついてくると思うわ。アルバムをリリースするからといってすぐに韓国で有名になれるとは限らない。だからあまり先のプランは描いていないの」。