- ベトナム法人を1796万USD増資
- 現地法人FPTCはバクザン省に拠点
- サーバーやネットワーク機器を製造

電子機器受託生産(EMS)で世界最大手の台湾フォックスコン・テクノロジー・グループ(Foxconn Technology Group=鴻海)子会社のイングラシス(Ingrasys=鴻佰科技)は、ベトナム子会社のフリアン・プレシジョン・テクノロジー・コンポーネント(Fulian Precision Technology Component=FPTC)に1796万USD(約26億6000万円)を投資する。
![]() (C)Markettimes |
これは、フォックスコンが台湾証券取引所(TWSE)に先般提出した報告書で明らかになったもの。イングラシスはFPTCの株式を長期投資として取得。FPTCは今回の調達資金で人工知能(AI)サーバーの生産能力を増強する計画だ。
FPTCは2023年1月の設立で、資本金は2億USD(約296億円)。東北部地方バクザン省に本社を置き、コンピューター、サーバー、ネットワーク機器、電子部品を製造している。
一方、イングラシスは2002年の設立。米国のグラフィックスプロセッサ・半導体大手であるエヌビディア・コーポレーション(NVIDIA Corporation)のサプライヤーであり、サーバー、ストレージ、AIアクセラレーター、冷却ソリューションなどのクラウドコンピューティングソリューションの設計・開発で知られている。