- 越1号店はホコ天から250mの好立地
- 周辺は高級ホテルやオフィスビルが密集
- 覇王茶姫は中国と東アで5000店舖展開

中国のティードリンクチェーン「覇王茶姫(CHAGEE=チャジ)」のベトナム1号店がホーチミン市1区ドンコイ(Dong Khoi)通りにオープンすることが明らかとなった。グエンフエ(Nguyen Hue)通りの歩行者天国から約250mに位置し、近くには多くの高級ホテルがある好立地となっている。
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東洋のスターバックスと呼ばれるチャジは、3月初めにベトナム市場参入を発表。すでに公式ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)ページを複数開設して、マーケティング活動を開始している。
ベトナム1号店が入居する建物は敷地面積が約250m2で、以前、仲介業者が月額賃料3億VND(約173万円)という広告を掲出していた。大手小売店・飲食チェーン向け戦略コンサルタントを手掛ける「Site Plus」の共同創業者ミン・ファン氏は、この立地はチャジがターゲット顧客層を慎重に吟味した結果と分析。
同氏によると、Aクラスのオフィスビルが密集する1区中心部に開業するチャジのベトナム1号店は、オフィスを利用する高所得者層へのリーチが容易になるという。こうした顧客は、商品の質にこだわる傾向があり、リラックスや娯楽のための消費を惜しまず、特に昼食後や仕事終わりに、自分へのご褒美としてミルクティーを購入する習慣がある。
また、このエリアは週末になると、多くの若者でにぎわう。若者は新しいブランドの発掘に熱心で、友人グループで集まって話題の場所にチェックインしたり、店の空間を体験したりして過ごす習慣がある。こうした若者を引き付けるのが容易であるだけでなく、買い物ついでに立ち寄る客も多いことから、この立地は理想的であると同氏は分析した。
2017年に中国・雲南省で誕生したチャジは、中国全土に3500店舗を構え、マレーシア、シンガポール、タイなど世界各国でも事業を拡大し、中国国内と合わせて5000店舖以上を展開している。