- インドの通信インフラ企業と協力覚書
- 米国の大手通信企業向けにサービス提供
- UAE企業とも5Gシステム供給契約締結
ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)傘下のベトテルハイテク産業総公社(Viettel High Technology Industries=VHT)は22日、インド系クアッドジェン・ワイヤレス・ソリューションズ(Quadgen Wireless Solutions)との間で、第5世代移動通信システム(5G)のプライベートネットワーク導入に関する協力覚書に調印した。
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今回の調印式は、ハノイ市のザーラム空港で開催された防衛・セキュリティ関連の国際展示会「ベトナムディフェンスエキスポ2024(Vietnam Defence Expo 2024)の枠組みの中で催された。
クアッドジェン・ワイヤレス・ソリューションズは、インドやアメリカ州(北米・南米)でネットワークインフラ事業を展開している企業。
両社は今回の覚書締結により、ベトテル製のプライベート5Gネットワークシステムのアメリカ州導入を拡大し、◇AT&T、◇ベライゾン(Verizon)、◇Tモバイル(T-Mobile)、◇ディッシュワイヤレス(DISH Wireless)など米国の大手通信企業にサービスを提供することを目指す。
クアッドジェン・ワイヤレス・ソリューションズの責任者は、ベトテル製のプライベート5Gネットワークシステムについて、パフォーマンス、信頼性、カスタマイズの点で優れていると評した。ベトテルの研究開発(R&D)チームの手腕を評価し、同社の技術を新市場に導入すべく協力していくとした。
VHTはまた今回のエキスポ期間中に、中東地域で商用5Gネットワークを開拓するアラブ首長国連邦(UAE)のハイクラウド・テクノロジーズ(High Cloud Technologies)との間で、中東市場向け5Gシステム供給契約を締結した。契約額は100万USD(約1億5600万円)超に上る。
契約に基づき、VHTはノンスタンドアロン(NSA)技術を使用した4Gと5Gの基地局をハイクラウド・テクノロジーズに提供する。UAEでの契約は、中東におけるベトテル初の大規模通信プロジェクトとなる。