ドイツ系自動車メーカーのポルシェ(Porsche)はこのほど、ベトナム全土の17か所に電気自動車(EV)用の大容量の急速充電スタンドを設置する計画を発表した。ポルシェは、シンガポールを中心に東南アジアでEV充電サービスのソリューション事業を展開しているチャージプラス(Charge+)と協力し、3年以内に計画を実施する予定だ。

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　第1フェーズでは2025年6月末までにハノイ市やホーチミン市、南中部沿岸地方ダナン市などの大都市と、北部紅河デルタ地方ニンビン省ニンビン市、南中部沿岸地方ビントゥアン省ファンティエット市、南中部高原地方ラムドン省バオロック市などの重要なサービスエリアの計9か所に設置。第2フェーズでは2027年6月末までに北中部地方タインホア省タインホア市や南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市など8か所に設置する。

　ポルシェの充電システムは、他社との協力方針によりポルシェ以外のEVでも利用できる互換性のあるシステムとなる可能性がある。ポルシェベトナムのアンドレアス・クリングラー(Andreas Klingler)社長は、「EVを使用する顧客に安心と利便性を提供し、全国を長距離移動できる条件を整えたい」と話している。

　同社は2007年に正式にベトナム市場に進出。ホーチミン市とハノイ市にショールームを開設し、2021年4月には、同社のEV「ポルシェ・タイカン(Porsche Taycan)」の販売を開始している。